先日長野県の桜の名所として知られる高遠の駅前にある[壱刻]という
信州そばのお店に行きました。高遠駅前とお店のパンフレットにも
書かれているのですが、電車はおろか線路もホームも全く見当たりません。
高遠駅というのはなんとJRバスターミナルの名称でした。
壱刻というお店はその名のとおりで営業時間は昼のみ(11:00AM~15:30PM)で
1月~3月は冬季休業なのです。それだけに開店しているお店に行くことも
希少価値と言えるかも知れません。
[高遠そば]は信州そばの発祥とされ歴史は古く奈良時代に遡ります。
修験道の開祖と言われている役小角(えんのおずね)がお世話になった高遠の
村人に対してお礼として一握りの[そばの種]を手渡しそれが信州全土に広がったと
されています。しかしそれだけでは、全国区のブランドにはなり得ません。
そこで登場するのが高遠藩主保科正之です。
保科正之が山形藩、会津藩、そして江戸に広め全国ブランドに成長したようです。
現在の地域振興につながるものがあります。
壱刻のそばは、山深い信州の伝統を守り[大根の搾り汁]に[焼き味噌]と[ネギ]を
入れて食べます。注文したのは[十割そばますらを]めんは太くパスタのような感じです。
しっかり噛んで食べる食感の強いそばです。
お店の方から最初の一口は何もつけずそばのみを食べるよう勧められます。
普通のそばつゆも用意され2種類の味が楽しめます。
そば湯も味わい深くあっというまに食べ終わってしまいました。
そばのうんちくを語れる部類では全くありませんが、信州そばの発祥を
味わうというとても美味しく価値ある一刻(ひととき)を過ごしお店をあとにしました。
URL:http:www.takato-ikkoku.com/
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