大変好評頂いたブログ
千葉にあった百貨店②
『回想茂原そごうと復活予想』を
小説仕立て、にてご紹介します。
章構成についての
予定をお知らせします。
第一章:雪の止んだ朝
第二章:七五三
第三章:茂原十河閉店
第四章:千葉にあった百貨店
予定は変更する場合があります。
当作品は、全てフィクションです。
千葉にあった百貨店ブログご紹介
第一章:『雪の止んだ朝①』
今から20年以上前の
平成ヒトケタ、寒い雪の日、
私は日中の仕事を終え、
後に妻となる、梨奈と
東京中央区人形町に
程近い水天宮そばの
シティホテルに宿泊していた。
このホテルは四菱財閥系の
高級ホテルで、
普段はあまり縁のない
ホテルであったが、
会社の後輩、武村仁が、
翌日私と梨奈が
『夢と魔法の国』へ
遊びに行く予定で
あるのを知っていて、
会社の上司に交渉して、
仕事が終わった後
宿泊できるよう手配してくれた。
夕刻、武村は既にロサンゼルスへ
向かっていた。
部屋の窓から外を見ていると
しんしんと雪が積もって行くが、
暖房の聞いたホテルの客室からの
雪景色は、どこか別世界の光景で、
なぜか、幸せな気分であった。
梨奈は、心配性で
どこか不安げな様子だが
この夜はこの独特の空間を
楽しんでいるようであった。
翌朝、目が覚めたのは
午前七時少し前。
レースのカーテンを開けると
雪は止んでいるが、
道路脇に雪が積もっており
とても寒い朝であった。
TVの天気予報によると、
次第に天気は回復し
お昼頃にはおひさまが
出て来るとの事。
それでは予定通り
出発という事で、
腹ごしらえの朝食会場へ向かった。
梨奈は相変わらず、
積もった雪が、心配なようであったが、
朝食スープの『ミネストローネ』が
とても気に入ったようで、
美味しいを連発していた。
9時頃ホテルをチェックアウトし、
首都高速に乗って
『夢と魔法の国』へ向かった。
ご高覧ありがとうございました。
(次回へ続きます。)
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