第二章『七五三①』
『茂原十河』中華レストランで
食事をした、その年の秋
私は梨奈と結婚した。
翌年娘が誕生し、
その2年後姪の七五三があり
外房の梨奈の実家へ
行った。
姪の七五三は、市内の
割烹旅館で行われた。
田舎の七五三は豪勢で
家族や親戚だけでなく
部落の寄り合いの人たちも
招待していた。
結婚式さながらの60人位という
大勢の人が来ていた。
この旅館の改装は梨奈の
叔母の家が取り扱ったらしく、
梨奈の母にここを使うよう
要請があったらしい。
七五三の司会は、その子の
父親が本来行うようで本来なら
義兄がおこなうのだが、
何故か、私に白羽の矢が立ち
義父の頼みもあって引き受けた。
ご近所さんたちにマイクを回し
カラオケを熱唱頂くうち
あっというまに時間が経過した。
5歳と3歳の姉妹の
お祝いの席であったが、
3歳の妹は、晴れ着姿を
大勢の人から見られるのがいやで
ストライキを起こし
着物を脱いでしまった。
着物を脱いだことが、
成人した今日まで
語り草となっている。
そうこうしているうちに
七五三は無事終了し
梨奈の実家へ戻った。
今回はここで終了です。
ご高覧ありがとうございました。
ブログ小説千葉にあった百貨店
バックナンバー
コメントをお書きください