第一章『雪の止んだ朝③』
梨奈は前夜が洋食
朝はブッフエそして昼が
ハンバーガーだったので
中華が食べたかったようだ。
当時TV番組で、料理に関する
番組が大流行。
当時その番組によく出演していた
有名シエフが経営する
中華料理店へ入った。
値段は完全な都心高級店価格だけに
味は素晴らしかった。
私の家から東京まで約1時間で
都内にあるこの中華店へ行けば
同様の料理を堪能できるのであるが、
田舎道を車でとことこ走り
この店に行ける梨奈が
何故かうらやましくなった。
食事を終え十河から約1時間で
梨奈の家についた。
大雪の中の外出であったため
家に着くと梨奈の母親が、
安堵の表情を見せた。
この時の『茂原十河』の印象は
コンパクトな百貨店。
レストラン以外のフロアには
行かなかったので、何とも言えないが、
規模がとても中途半端に思えた。
もっとも旗艦店である『千葉十河』を除けば
家から一番行きやすい『船橋十河』も
そんなに品揃えが充実している分けでなく、
茂原に関して言えば、コンパクトで
シニアの方にお勧めのデパートと
感じた。
ここから閉店まで私と『茂原十河』の
短い思い出が始まる。
今回は、ここで終了です。
(次回に続きます。)
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