初めて『あさぎり』号に乗車したのは
今から約50年前。父が勤務先の
健康保険組合の山中湖保養所を
予約した際です。『あさぎり』は
車内でパーサーの方が注文をとり
座席まで飲み物やサンドイッチを
届けてくれたのが、新鮮でした。
『あさぎり』に乗車するまで特急電車に
私が乗車したのは、国鉄の新潟行き
特急『とき』くらいで、
車内販売はあるけど
子供向けの飲み物は
缶のジュースか
コーラくらいしかありません。
ところが小田急はなんと
綺麗なお姉さんが
ココアや紅茶をいれたての
状態で座席まで届けてくれる
50年前少年であった
マツケンの鮮明な記憶です。
その後『あさぎり』に乗車したのは
平成の後半までありません。
その長いブランクの中で
『あさぎり』は成長と衰退の
歴史がありました。
まず成長の歴史から
列車名は『あさぎり』のまま
なんと御殿場線の乗り入れ
区間が沼津まで延伸。
1991年JR東海と小田急は
『あさぎり』用に新車を投入し、
西伊豆への新たなルート
開拓にチャレンジ。
伊豆といえば、東海道線、伊東線経由
伊豆急のルートが主流で
1990年にJR東日本が
『スパービュー踊り子』を
運行開始。
JR東海、小田急にとって
強力なライバルですが
まだバブルの余韻を
残す時期であり
沼津を西伊豆への玄関として
土肥、堂ヶ島、長岡、修善寺等への
デイスティネーション開発を
目指しました。
当時のダイヤは今とほぼ同じ
上下4本の運行体制で、
現在の『ふじさん』と同じ。
下り沼津行きは新宿7:20、10:15
13:40、17:40発で
午後最初の便までは
観光が主ターゲット。
上りの午後2本も同様で
沼津発15:28、17:31発は
観光を楽しんだ後
帰宅するダイヤ。
JR東海と小田急
それぞれが新車を投入
大変な力の入れようでした。
今回はここで終了です。
次回に続きます。
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